こんにちは。栗原貴子です。
前回の記事をアップした11月下旬ごろから、
猛烈に仕事が忙しくなり、
1週間の中に締め切りが2~3本。
それが毎週。
もちろん、打ち合わせや取材などでの外出も続き、
1日1日を「無事に終わらせる」ことに全力投球することで、
なんとか無事に、仕事収めを迎えることができました。
フリーランス人生で初、の忙しさで、
当然のことながら「わたし史上、最高齢」なのであって、
『体力がもつのだろうか?』という心配も、
年々、リアリティを増している中で
無事にやり遂げることができた、
という安堵感に今、胸をなでおろしております。
『最後の締め切りが終わったら、気が緩んで
発熱などしてしまい、
あたしったら、寝込むんじゃないの?』という
うっすらとした不安を見事に裏切り、
元気に忘年会に参加。
意外と、私、カラダが丈夫みたいです。
さて、この「1日1日を無事に終わらせる」ということにのみ
全力投球する日々を過ごしてみて、
「こういう感じはとっても良い!」と思ったのでした。
まず、余計なことに頭を悩ませることがない。
そもそも、平素、悩んでいることの大半が、
自分の脳内でのみ繰り広げられている
「妄想劇場」によって生まれたものや、
未来のことの心配や不安。
要するに「悩んでいてもしょうがないよね」ということであり、
妄想由来のものならば、事実をはっきり確認すればすむことだし、
未来のことより、「今」が大事なのだ。
という、シンプルな真理が腑に落ちた、という感じでした。
とはいえ、
たまに、ちょっと時間に余裕があったりすると、
慣れ親しんだ「妄想劇場」の上映に見とれてしまいそうに。
脳の仕組み上、慣れている思考回路に
戻りやすいという性質があるのだそう。
すると、
「ウジウジしている暇なんか、ねえんだよ!」
と、私の中にすんでいるオッサン「孝夫」が叱責。
「はっ」と我に返って
本日の業務に集中する、ということを
幾度か繰り返していくうちに、次第に
「妄想劇場」で上映されるネタへの興味も薄れてきて、
「すべてはなるようにしか、ならないしね♪」という境地に。
素敵とはいえない、パッとしない出来事も少なくなかった
2015年でしたが、最後の1か月で、
非常に充実感を覚える体験をすることができ、
「終わりよければすべてよし」という、
すがすがしさをもって、今年を締めくくることができました。
ただ、目の前の「こと」に集中し、
「1日1日を無事に終わらせる」ことを積み重ねた日々が落ち着き、
年末の数日は、ゴミの収集最終日にあわせて
毎日、少しずつ掃除をしておりました。
そして、ふと、気が付いたのは
「私は、掃除が大好きだ!」という掃除への愛でした。
むかしから、掃除、炊事、洗濯の3大家事のうち、
ダントツで掃除が好き、ということは知っておりました。
しかし、この数年は
「掃除をすると運があがる」的な邪な意識が働いていたのです。
「それをすることで、何かの結果を得ようとする」というのは、じつは腹黒い行為。
そんな「腹黒さ全開」で掃除をしていた、この数年のわたしは!!
しかし、
私はもともと、掃除が趣味、娯楽、といってもいいくらいに
掃除が大好きであり、
「もう、きれいにする場所がないよ」という状態になってくると
一抹の寂しさすら覚えるという、掃除ジャンキーだということを
思い出し、「運が良くなる」などという邪な下心を抱いて
掃除をしていたことを深く反省したのでした。
目の前のことに集中する、ということは
その結果を想像したり、妄想したり、期待しないということ。
掃除をした、きれいになった、以上。
そういう風に考えることができるほうが、
幸福感が大きいということに、今更ながら気が付きました。
文章を書くことも大好きで、
それがフリーのライターになった原点なのだけど、
掃除への愛を思い出すと同時に、
文章愛も忘れていたことに気づき、シミジミしました。
本当に、本当に、怒涛の師走だったし、
毎週2~3本の締め切りはきつかったけれど、
書いているときは、楽しいし、幸福感すら覚えていたのです。
文章書いた、頑張って書いた、以上!
で、いいんじゃないかな、と。
そんな風に走り抜けた師走の締めくくりには、
なんと、忘年会という、嬉しいイベントが!
長年、「忘年会」は憧れの存在でした。
フリーランスをしていると、一緒に忘年する組織もないですし、
いわゆる忘年会シーズは、業界のみなさまも
「年末進行だ!」とあたふたしているため、
わき目もふらずに御用納めまで突っ走っているのです。
なので、ほとんど忘年会という名称の会に参加したことがなかった。
しかし!
今年は、1か月くらい前から誘われた忘年会の予定がありました。
しかも、30日開催という、嬉しい日程。
さらに、
暮れも押し迫って新年の仕事の件でお電話をした人から、
「忘年会やりましょう」と急きょ、29日も忘年会。
憧れの忘年会が2回も!!
本当に「忘年」することが許されるタイミングでの忘年会は、
なんだか、とっても楽しくて。
「ああ、私はけっこう平素は真面目に働いてるんだなあ」と
感じたのでした。
今年も無事に年の瀬を迎えることができたこと。
それが、どれほどにありがたく、素晴らしく幸福なことなのかを
かみしめながら、大みそかを迎えております。
今年もブログをご愛読くださり、本当にありがとうございました。
来年もなにとぞ、よろしくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えくださいませ。
栗原 貴子