今日は、着物ではなく、「遠足in 湘南」のことを書きます。
私が長らくお世話になってきた、雑誌『LUCi』の編集者、崎山さんと福田くんが私とパグ犬・風太を湘南へ連れて行ってくれました。
「どこでも行きますよ!リクエストしてください」という若い二人に、「え? じゃあ…。海が観たい…」とお願いした私。考えてみたら、こんなお出かけ、超久しぶりです。
「何年ぶりかしら? 湘南ドライブなんて!」と、テンションは高まる一方です。迎えに来てくれた車に乗り込むやいなや、
私「お若いの! (二人とも20代のヤングです)ふたりぐらいの世代だと、湘南ドライブデート でのBGMといったら、何なの?」
と尋ねると、しばしの沈黙のあと、
若者「ユーミン?」
私「ユーミンは、どっちかっていうと雪山だね~」
若者「…。サザンかな? あ、チューブとか?」
今、振り返ると、二人はワタクシに気を遣ってくれ、あえて「古典」を挙げてくれたのでしょう。おばあちゃんと、氷川きよしの話をするような、そんな気くばりですね。
でも、テンションが高くなっていた私は、気遣いだということに気がつけず、
「そうなんだ。ふたりのような若者でもサザンなんだ。同じだね」と発言。きっと同じじゃないんですよ。彼らの湘南デートのテーマソングは。
サザンをBGMに(ちゃんと用意してくれていた)道を間違えたり、大笑いしながら到着! 目の前に見える江ノ島に大興奮です!
これが江ノ島です。エスカーはまだ、有料なのでしょうか?この時代にお金を払ってエスカレーターに乗るってアリなのでしょうか?
久しぶりに見た江ノ島に、私の興奮は高まります。江ノ島と海を眺められるロケーションのカフェに腰を落ち着け、遅めのランチ。
遠足に大喜びの風太。このカフェはテラス席のみワンコ可でした。この日はいいお天気だったので寒くありませんでしたが、真冬はちょっと厳しいかも。
カフェを出て、ビーチで遊びました。最初は海を怖がっていた風太ですが、だんだん楽しくなってきたよう。
←「夕陽と犬と青年」
サンセットまでビーチで遊び(「ハハハ~」と笑いながら、砂浜を走るという、青春ゴッコを繰り返した)、家路につきました。
夕陽って泣きたいような気持ちにさせられるものだった、ってことすらすっかり忘れるほど、ワタクシ、心が曇っていたようです。
海で大喜びする風太を見ていて、『こんなに喜ぶのなら、もっと連れてきてあげたいなあ。車、買えるように頑張るか…』と思ってしまったワタクシ。どうして、なんでも自分で解決しようとするのでしょう? 『車で連れてきてくれる男性と交際する』というアイディアが浮かばなかった自分に愕然と通り越して、戦慄すら覚える今日この頃…。
東京で生まれ、横浜で育ったワタクシにとって、湘南はわりと身近なスポットでした。しかし、このたび、大変、久しぶりに言ってみて感じたのは「見知らぬ場所。初めてきた街」に変身していた、という衝撃でした。
江ノ島と海と夕陽は昔見た風景とおんなじだったけど。
福田君、崎山さん、ほんとうにありがとう