店頭に浴衣が並ぶ季節となりました。浴衣の購入を考えているならば、今が購入のチャンスです。お誂えならば、出来上がりまでの期間を考えると今!ですし。プレタでも、よい柄のものは早くに売れてしまうそう。
着こなしも昨年に引き続き、「着物風にも着られますよ」というものが目立ちます。『InRed』や『L25』でもお話ししておりますが、「浴衣→浴衣を着物風に着てみる→着物へ」というステップアップ方式ですと、冬のデビューに比べてお財布にも優しく、確実に着物をマスターできるので、着物に興味を持っている人にとって、今がまさに、デビューのチャンス!なのです。
5月とはいえ、真夏日になることも珍しくない昨今。本来ならば、まだ、袷の時期ですが、私は単衣を着ています。うそつき襦袢+単衣の着物に帯は袷のものを着ています。6月に入ったら、うそつき襦袢又は夏用の麻の襦袢に夏帯というコーディネートにする予定です。
先日、ブラリと通りすがりの呉服店に立ち寄ったのですが、着物の販売の方法も今風になっていることを実感しました。プレタ(お仕立て上がり状態)で販売されていて、価格も比較的、リーズナブル。ご自宅での洗濯可な天然素材もあり、いろいろな意味で手軽になりつつあるようです。
着物も浴衣も、最初に買うときは、どうしても価格優先で選んでしまいがちです。でも、「安物買いの銭失い」というように、価格を優先してしまったばかりに、イマイチ気に入らないでタンスの肥やしにしてしまった洋服はありませんか? 和服も然りです。10万円出しても、気に入らないものは気に入れません。結果的に着なくなり、着付けもマスターできなくなる。
スキーやスノボ、サーフィン、ゴルフなど道具やウエアに投資が必要なスポーツの場合、「初期投資」としてある程度のお金をかけておけば、その金額をムダにしたくなくて、結果的に頑張る、という考え方があります。いわゆる、「形から入る」という方法ですね。
和服の道も同じです。最初に大枚、はたいてしまうと「これを無駄にするのは惜しい」という気持ちが「モノにしよう」というモチベーションにつながるもの。これまでの人生を振り返って「形から入る」のが性に合ってる、という人はこの夏、ちょっと「惜しい」ぐらいの投資をしてみては? と思います。
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