風に秋の気配が感じられる今宵は十五夜。
厳しい残暑に根負けして、9月に入ってからも夏物を着ておりましたが、そろそろ単衣も大丈夫そう。とはいえ、しばらくは夏の襦袢やうそつきなど、「ご自宅洗濯OK」な襦袢を着ることになりそうです。
夏物の帯や着物、浴衣を整理。洗いに出す帯を仕分けしたり、これから着る単衣や袷の帯を眺めたり。しばしの間、ご無沙汰をしていたこれからの季節の着物と、浴衣や夏物の引き出しを入れ替えました。
衣替えによるご無沙汰、をすると、どの着物も帯も新鮮に見えるから不思議です。前シーズンには思いつかなかったコーディネートが浮かんだりして、新鮮な気持ちを味わえたりするのです。
そして。
かれこれ、10年ぐらいぶりに。昔、付き合っていた人からメールがありました。
そのメールには、着物姿の私の思い出が書かれていて。『男の人は、そんな風に覚えているものなんだなぁ』とシミジミしました。やはり、男性のほうがロマンティストなのですね。
なぜなら…。
そのメールを見た瞬間、私が思い出したのは…。
「路上で大喧嘩して、近所の住人に110番通報され、パトカーが飛んできた」ことだったから…。
喧嘩を中断して猛ダッシュで逃げ切った思い出。
もちろん、そのほかにも色々、覚えてはいますけど。真っ先に脳裏に浮かんだのが猛ダッシュだった、わけです。
そんなことは、どうでも良くて。
着物女との恋は。殿方にとって、思い出深いものとなるようですよ。
すっかり朝晩は涼しくなって、衣替えの季節ですよね。
単衣の季節が終ったら、夏物と一緒に洗いに出そうと思っています。
確かに男性は女性よりロマンチストで、割といいことしか憶えてないようですよね。
反面、女性はシビアで・・・。(笑)
男性側からの復縁話は結構聞きますが、逆に女性側からのは聞かないのは、女性の方が後ろを振り返らないからかもしれません。
着物姿での逢瀬というと、渡辺淳一氏の作品を思い出してしまいます。
投稿情報: くに*さ | 2008/09/15 09:58