幼稚園時代、欲しいものが2つありました。ひとつは、紫水晶の置物といますか。雪で作る、カマクラみたいな形状の中に紫水晶がキラキラしているアレが、欲しかった。幼稚園のお友達のおうちにあったのですが、幼心にも、大変、高価なものなのだろうと感じ、『欲しい』という気持ちを告白することなく、今日、ここで初めて告白した次第。
ふたつ目は、お盆の時に使われる灯篭。祖母の家で発見し、たちまち心を奪われ「アレ、たかちゃんも欲しい」と口走ったところ、「欲しがるものじゃない」というようなニュアンスで叱られ、以来、「欲しい」という思いを吐露することを封印してきましたが、じつは、今でも仏具屋さんの前でじーっと眺めてしまいます。ワタクシはお盆の関連グッズに心ひかれやすい傾向があったようで、ナスの馬を「作りたい」とせがんだけれど、一笑に付された記憶があります。
灯篭を手に入れる資格といいますか、立場にないのですが、紫水晶のほうは立場に関係なく手に入れられます。「大人買い」という言葉が脳裏をよぎりますが、大変、重量があるのと、幼稚園時代に察したとおり高価でもあり。デパートなどで見かけるたびに、うっとりと眺めておりました。
そんな悲願の紫水晶を本日、手に入れることができました。とっても小さいものですが。小さければお手頃価格です。