歯医者さんに行きました。
もう、やっとの思いで。勇気を振り絞って。
「無痛治療」という四文字に惹かれて、選んだ歯医者さん。小学生のころ、ドSか!? というくらいに、おっかない歯科医に通っていたトラウマが不惑になっても抜けきらないのであります。
忘れもしないよ、小林歯科医院。
「虫歯になる子が悪い」くらいの勢いで、遠慮なく削るし。痛がると「がまんしなさい」と怒られた。
今日の歯科医院は、はじめて行ったのだけど、まず、先生が若かった。
そうね。あたしが不惑なんですものね。そりゃ、自分よりも若い先生が立派に治療をなさっていても不思議でもなんでもありませんものね。
しかも、若い先生はけっこう男前だった。
歯医者が怖いという、大人げない弱点を告白しても、「みなさん、そうですよ」と笑顔で答えてくれる。小林歯科とは大違い。第一、あの当時、すでに小林歯科のサド先生はオジンだったしな。オジンのくせに、怖いとは、今の時代だったら許されないことであろう。
優しくて若い先生に、小林歯科でのトラウマを告白し、麻酔をたっぷり打ってください、とリクエスト。
「痛かったら教えてくださいね」
小林歯科では叱られる原因となった「痛い」発言も「全部、受け止めますからね!」といった感じで、若い先生はどこまでも優しくしてくれる。麻酔のおかげでちっとも痛くないのだけど、音が怖いのでビビる。私がビビっている様子がバレバレなようで、たびたび、
「大丈夫ですか?」
と声をかけてくれる。「みなさん、歯医者は怖いですよ」と先生は言ってくれたけれど、ほかの診察台で治療中の患者さんは、誰一人、私ほどには「大丈夫ですか?」なんて言われてない。私だけ、すんごいハードな治療をしているかのよう。
ビビりまくったせいで、へとへとになりました。全身の筋肉に力が入っちゃって、ピラティスしてるの? って感じだったせいです。通院中に少し、痩せるかもなと、強引にポジティブシンキング。
若い先生は、ニッコリとしながら「今日は、決死の覚悟で来られたんですね」と言ってくれました。
歯医者さんが優しいって、とっても素敵なことだと思いました。
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