台風15号が通り過ぎ、東京の街は穏やかな夜を迎えました。その代わり、東北が、被災地が、今、台風の猛威にさらされています。
仮設住宅が床上浸水してしまったとか、聞いているだけで胸が痛むニュースを、ワンセグで視聴。
テレビなし子には、ワンセグは頼りになりますね。
私は今日は在宅で原稿を書いていただけなので、台風の影響を受けることなく、過ごせたけれど。雨戸に打ちつける雨の音が、もう、雨なんてもんじゃない。誰かが絶え間なくバケツで水をかけつづけているんじゃないか? という感じ。
近所に川があるもんで、冠水、浸水に怯えました。『ちょっと、川の様子を見に行ったほうがいいんじゃないか』と思ったけれど、『それは、危険行為である』と思いとどまりました。
台風なのに、川などの様子を見に行ったまま、帰らぬ人になってしまう方の気持ちを理解しました。
逃げなくちゃいけないのではないか。
このまま、家にいて大丈夫なのだろうか。
避難指示が出ているのに、自分が知らないだけなんじゃないか。
そんな不安が募るのですよね。
静寂を取り戻した夜。秋の虫の声が聞こえるのです。
あの雨と風の中、虫たちはどこに隠れていたのだろう?
人は、自然の猛威の前に、無力な存在。台風が通り過ぎるのを、ジッと待つしかできない。
どうか、これ以上の被害が出ませんように。