こんばんは。栗原貴子です。
先日、男性の編集者さんとお話ししていて、
お互いに「そうだったのね~」と深く感銘を受けました。
ひょんなことから、「女性に対してアグレッシブな男性がする行動」の話題になり、
「この人、女性に対してマメなんだな~って思う男性っていますよね」
という事例をいくつかお話ししました。
ドアを開けてくれる、といった日常的に行われやすいレディファーストな行為から、
「自分の下心の有無に関係なく、社会人になってからは
女性と食事をして一度もお金を払わせたことがない」と豪語する男性。
手土産に、と花束を持ってくるとか。
お店で隣り合っておしゃべりした名も知らぬ女性にご馳走するとか。
私自身やお友達から仕入れました、そんな事例をいくつかお話ししたところ……。
「自分以外の男性がそんなことをしているなんて、
今の今まで、まったく知りませんでしたっ」
と、編集さん、目が点になっておられました。
そして、
「恋愛を一般論で語ろうとするのは、
無理があるってことですねえ」
と、遠い目をされていたのでした。
わたしは編集さんが「同性の動向をまったく知らなかった」という事実に
驚いたのですが、
果たして、わたしもまた男性編集者さんの話を聞き、
「え?世の女性がそんなことを!?」という驚きを得たりして。
なるほど。
女性も男性も、自分と同性の人間が恋人に対して
どんな接し方をしているのかなんて、
よく知らないものなんだな、とシミジミしたのでした。
今、ネットでは「恋すると危険な男子の10の特徴」とか、
「好きな女性にする男性の7つの行動」みたいな、
コンテンツがあふれていますでしょ?
ああいうのって、
何を根拠に断言しているのよ! って聞きたくなるくらい、
ニュースソースがあいまいなものが多い。
それを読んで一喜一憂している人がいるのだと思うと、
ライターとして、けっこう複雑な気持ちになります。
まあ、このお話しは、また別の機会に譲るとして……。
自分の知識を尺度にして物事を見ている限り、
それ以上の広がりがない。
考え方も、行動も本来は人それぞれなもの。
けれど、みんなが勝手な判断で行動したら、社会が混乱するから、
法律とかマナー、ルールなどが決められているのだと思うのです。
でも、日本国内であっても旅先でレンタカー借りて運転すると、
その土地ではウインカー出さずに車線変更する車が圧倒的に多くて、
おおいにビックリする、というような出来事がしばしばあります。
一応、罰則規定もあって法律で定められているのに。
交通法規の守り方ですら土地によって、スタンダードが違うのに、
恋愛にみんなでシェアできる共通認識なんて、
見いだすことなど、できないなあ、と思うのです。