こんにちは。栗原貴子です。
以前の記事、「自分を愛するということ」にも書きましたが、
これが難しいのは、
自分がどれだけ自分のことを愛しているか、が測定できないからだと、
わたしの経験からも、すごーくそう思う。
ご家庭用の体重計が体脂肪率のついでに、自己愛率を測定してくれたら
話は早いのだけど。
とはいえ、
体脂肪率だって、「どう見ても、脂肪いっぱいでしょ」と薄々感じていても、
数字を突きつけられるまで、「いや、そんなでもないはず」と希望的観測を持つもの。
自己愛は数値ではかることができないから、
「わたしはちゃんと自分のことを愛しているわ~」と思っていても、
まだまだ、のレベルだったり。
落ち込むような出来事をきっかけに、自己愛レベルが低下してしまっても、
それに気がつけなかったりするものです。
自己愛って言っても、感覚的には自分への自信、自分の価値、
自尊心という言葉でも言い換えられる類のものです。
なので、自分にいちばん、しっくり来る表現を選ぶことも大切。
そして、そもそも揺らぎやすいもの、であり、
女性の場合、体のリズムもあるから日によってレベルが変わるし、
実生活上の出来事によっても変わるものです。
彼からの連絡がない、なんていうことでも、
女性の場合、大いに揺らぐ。
サイエンス系の記事を読むと、
ペットのワンコと飼い主が見つめ合うだけで、両者に愛着ホルモンである
オキシトシンが分泌されるという研究結果が! なんて興味深いことが
発表されていたりするのですが。
生き物って、そのくらい繊細で奧が深い。
大切なのは、体のリズムや実生活上の出来事の影響を受けて、
自己愛が揺らいでいる! というときに、
「ああ、わたし、今、自己愛が不安定!」と認識することだと思うのです。
その認識のないままで、不安感から何らかの行動を起こすと、
どつぼにはまりやすい。
すごーく空腹の状態で、ビュッフェスタイルのパーティにいったら、
どれもこれもおいしそうに見えて、手当たり次第、お皿に盛りたくなる。
自己愛が揺らいで、欠乏感を覚えているときは、
そんな気持ちに似ていると思います。
自己愛はそもそも揺らぎやすいから、
揺らいでいること自体、「そういうものよね」と受け止めることが大切です。
ここで、
「わたしったら、なんてダメなの!」と落ち込む必要もなし!
不安感を和らげようと、誰か~助けて~と助けを求めまくっても、
一瞬の満足感しか味わえない、という性質のものだと心得ておく。
頭で分かっていても、感情がなかなかついてこない、ということもある。
でも、
頭で分かっているだけでも、気持ちはだいぶ変わってくるという性質もあります。
そういうことをお話しすると、
「じゃあ、頑張ります!」という人も少なくないのですが、
頑張ってどうにかなるものではないので、
ただ「わたし、今、自己愛が揺らぎ中だから」と思って
おとなしく過ごすのがベスト、というのが私の経験からのオススメの対処法です。